ボクの知らない世界【スリリングな夕食編】

昨日の夕食のメンバーはすごかったわけです。
ボク、女友達のAさん(24歳)、Aさんの女友達の友達Bさん(初対面・24歳)、そしてBさんの彼氏のFさん(初対面)。これだけ見ても凄かぁないけど、実はFさんは50歳。しかも妻子持ち。つまり、不倫!BさんとFさんは不倫の仲なのだ。(FさんのFは『FURIN(不倫)』のFです)
なぜそのメンバーになったのかいまいちわからんが、とにかく居酒屋に行った。BさんとFさんは普通のカップルのように仲良くじゃれあっている。
でも、不倫だ。
何の話したらいいのかわからん。
だって、不倫だもん。
本当は、不倫してる人に会うのは初めてで興味津々なのだが、不倫ということに触れていいのかどうか、物凄く迷う。でも、不倫関係の本人達は全く動じることもなく、生春巻を食べている。あんかけ五目やきそばまで食べている。若鶏のから揚げも食べている。ボクの分まで食べている。
飲まなきゃやってられんと思って酒を頼んだ。しかし、その酒が尋常じゃないくらいに口に合わない。すると突然Bさんが口を開いた。
Bさん『温泉行きたいなぁ』
Aさん『Fさんと行ったらいいじゃん』
Bさん『でもね、泊まりはまずいんだよ…』
そ、そうだ、不倫だからまずいのか。重苦しい空気がその場を支配する。
そしてボクがたまらず携帯を取り出して時間をチェックしてると、ボクの携帯を見てFさんが言った。
Fさん『その携帯、うちの息子と同じだ』
は、はぅっ!携帯なんて取り出さなきゃよかった!な、なんて答えたらいいんだ!焦ったボクはこう答えた。
ボク『む、息子さんはおいくつですか?』
こんなこと聞いていいのかぁ!?
Fさん『大学生と高2と中2だよ。キミと歳が近いね』
とボクを見つめてくる。しかもまた子供の多いこと!それに加えて不倫かよっ!き、気まずいゾ。話題を変えなければ。えーっと何の話題にしよう…。『お二人の出会いは?』いかんいかん。こんな事聞けない。するとAさんが『そういえば…』と言い始めた。よし、話題変えてくれ!さすがAさん、頼りになるねっ!すると、
Aさん『そういえば…子供さんはどこの学校に通ってるんですか?』
おおぅいっ!子供の話題から離れろよっ!!
そんなスリリングな時間を過ごしながら、気づけば10時。ボクはFさんにこう尋ねた。
ボク『帰らなくて大丈夫ですか?』
そう、ボクは、奥さんにバレるのではないかがかなり不安だった。しかし、
Fさん『うん、仕事って言ってあるから』
うぁぁぁっ、気まずい!これまた気まずいことこの上ないっ!
結局、それからしばらく気まずい時間を過ごし、解散した。BさんとFさんは、仲良さそうに手をつないで夜の町に消えていきました。はぁ、疲れた…。この脱力感はなんだろう。
帰りに、酒買って帰ったよ。帰り道がやけに寂しかったよ…。